肺シンチを用いた肺切除後肺機能の術前予測

Preoperative prediction of postoperative lung function using 81mKr ventilation lung scintigram

　近年肺癌患者の増加と共に外科的治療を受ける高齢者症例も増加している。肺癌のresectabilityの判定は腫瘍の位置，組織型，進展度などによりなされるが，呼吸，循環予備力の低下した高齢者では機能的な手術の安全度など，operabilityの判定が重重要となり，とくに術後肺活量の予測は低肺機能患者の発生を予防する上で重要な意義をもつものである。我々は術前肺活量検査に^81mKr吸入肺シンチおよび気管支鏡や気管支造影の所見を組入合わせて術後肺活量の予測式を作り良好な成績を得たのでその方法論を中心に報告する。