Japanese
English
特集 肺病変の新しいRI診断法
ポジトロンCTによる肺癌の診断
Positron emission tomography of lung cancer using 18F-2-fluoro-2-deoxy-D-glucose and L-[11C-methyl]-methionine
松澤 大樹
1
,
藤原 竹彦
1
,
阿部 由直
1
,
伊藤 正敏
1
,
福田 寛
1
,
山口 慶一郎
1
,
川合 宏彰
1
,
窪田 和雄
1
,
山口 龍生
1
,
宮沢 英充
1
,
佐藤 多智雄
1
,
四月朔日 聖一
2
,
石渡 喜一
2
,
岩田 錬
2
,
高橋 俊博
2
,
井戸 達雄
2
Taiju Matsuzawa
1
,
Takehiko Fujiwara
1
,
Yoshina Abe
1
,
Masatoshi Itoh
1
,
Hiroshi Fukuda
1
,
Keiichiro Yamaguchi
1
,
Hiroaki Kawai
1
,
Kazuo Kubota
1
,
Tatuo Yamaguchi
1
,
Hidemitsu Miyazawa
1
,
Tachio Sato
1
,
Shyouichi Watanuki
2
,
Kiichi Ishiwata
2
,
Ren Iwata
2
,
Toshihiro Takahashi
2
,
Tatsuo Ido
2
1東北大学附属抗酸菌病研究所放射線医学部門
2東北大学附属サイクロトロンラジオアイソトープセンター
1Department of Radiology and Nuclear Medicine, The Research Institute for Tuberculosis and Cancer, Tohoku University
2Cyclotron Radioisotope Center, Tohoku University
pp.15-20
発行日 1987年1月15日
Published Date 1987/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204984
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
生体内で旺盛な増殖により仲間を増やし母体を倒すに至るまで際限なく広がる癌細胞は,そのため代謝の素材である糖やアミノ酸などに飢えていると考えることができる。飢えている癌細胞をポジトロン標識した糖やアミノ酸で正常組織の中から代謝の差によって浮かびあがらせようというのが我々の基本方針であった。ポジトロン標識化合物を用いた癌の診断では,生きている癌細胞自身がRIを取り込んでγ線を放射するので癌の局在性は正確である。さらにポジトロン断層法は生体の代謝を定量的に計測するために開発された方法1,2)であり,癌の代謝がその性質によって異なるとすれば,現在考えられる最高の診断法であるといえよう。
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.