Japanese
English
綜説
白血球プロテアーゼと肺
Leukocytal proteases and lung
吉田 哲
1
,
青木 宏明
1
Akira Yoshida
1
,
Hiroaki Aoki
1
1城西歯科大学内科
1Department of Internal Medicine, Josai Dental University
pp.344-351
発行日 1986年4月15日
Published Date 1986/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204846
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はじめに
白血球成分のうち,プロテアーゼの研究対象になる細胞は,主に好中顆粒球とマクロファージの両者である。その理由は,両細胞が共に酸性プロテアーゼの他に,中性領域で組織の生合成の調整や組織への損傷作用を示す中性プロテアーゼを含有することによる。
本稿では,これら好中顆粒球(以後PMNと略す)とマクロファージ(Mφ)とが,肺という場で,どのような過程を経てプロテアーゼを放出し,このプロテアーゼが肺組織の損傷や各種肺疾患の発症あるいは進展にいかに関わるかを述べてみたい。
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