Japanese
English
解説
心臓の電気生理学的検査法
Electrophysiologic examination of the heart
平岡 昌和
1
,
沢登 徹
1
Masayasu Hiraoka
1
,
Tooru Sawanobori
1
1東京医科歯科大学難治疾患研究所循環器病部門
1Dept. of Cardiovascular Diseases, Medical Research Institute. Tokyo Medical and Dental University
pp.129-136
発行日 1986年2月15日
Published Date 1986/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204815
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心臓の電気現象は,個々の心筋細胞の興奮とその隣接細胞への伝播を基本としており,その集合としての心起電力は心表面や体表面より様々な方法で記録することが出来る。記録された心電情報は心疾患の診断・治療に欠かせぬものとなっている。近年,学問的進歩とともに機器の改良・発展により基礎及び臨床電気生理学の分野では数多くの点で目ざましい進展がみられている。それらは細胞内電位の測定に始った細胞生理学は単一イオン・チャンネル電流の測定も可能となってきており.電気刺激法と併用した心腔内心電図記録法は臨床不整脈の理解を飛躍的にすすめ,コンピューター機器・その他の導入・進歩による体表面電位図や心表面マッピング法,長時間心電図記録法の心疾患診断学への寄与はきわめて大きいものといえる。本項ではそれらのうち主なものについての最近の知見をまとめてみた。
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