特集 ここまで来た不整脈治療―明日からの診療に役立つ最新のアプローチ
[Chapter 2] 不整脈診断のための検査
心臓電気生理学的検査
坂本 和生
1
1九州大学病院 循環器内科・冠動脈疾患治療部
キーワード:
心臓カテーテル検査
,
植込み型心臓電気デバイス
,
治療適応
Keyword:
心臓カテーテル検査
,
植込み型心臓電気デバイス
,
治療適応
pp.889-893
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_889
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▪心臓電気生理学的検査(EPS)は心臓カテーテル検査の一つで,心臓内へ電極カテーテルを留置し,電気生理学的な情報を取得・解析する検査である.
▪徐脈および頻脈の各不整脈疾患の診断や重症度判定に用いられる.
▪近年の植込み型心臓電気デバイスやカテーテルアブレーションなどの非薬物治療の進歩により,EPSの役割は大きく変化している.
▪あくまで検査室でのカテーテルによる電気刺激や薬物に対する応答をみているにすぎず,不整脈の自然発作の完全な再現ではない.
▪EPSの結果を臨床症状と合わせて総合的に判断し,適切な治療につなげることが最も重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023