Japanese
English
Bedside Teaching
解離性大動脈瘤の内科治療—急性期を中心として
Dissecting aneurysms of the aorta treated medically
山口 いづみ
1
,
高橋 早苗
1
Izumi Yamaguchi
1
,
Sanae Takahashi
1
1東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所内科
1Department of Internal Medicine, The Heart Institute of Japan, Tokyo Women's Medical College
pp.1223-1228
発行日 1985年10月15日
Published Date 1985/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204755
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解離性大動脈瘤は,発症後2週間以内の急性期の死亡率が高く,予後不良の疾患とされていた。しかし,的確な診断と治療技術の向上により,近年になり死亡率は著しく改善されてきている。内科治療では,血管拡張薬の進歩と開発に伴い,難治性の高血圧のコントロールが比較的容易となり,解離の進展及び破裂を防ぐことが可能となってきた。一方,血管外科手術の発達もめざましいものがあり,至難といわれた急性期の解離性大動脈瘤の外科治療の成功例の報告が相次いでいる。
本稿では,自験例を含めて,解離性大動脈瘤の急性期の内科治療を中心に述べてみた。
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