Japanese
English
綜説
解離性大動脈瘤
Dissecting aneurysm of the aorta
稗方 富蔵
1
Tomizo Hiekata
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院心臓血管外科
1Department of Cardiovascular Surgery, St. Marianna University Yokohama Seibu Hospital
pp.517-524
発行日 1990年6月15日
Published Date 1990/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900154
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解離性大動脈瘤は,厚生省の人口動態統計によると年ごとに増加しており,予後不良でかつ治療に難渋する点で注目すべき疾患である。近年大血管外科の手術成績は向上してきたが,解離性大動脈瘤の手術成績はなお満足すべき状態とは言い難く,これは今後とも改善の余地の残された分野である。本症は学会においてもしばしば主要なテーマとして取り上げられており,本症に対して正しい認識を持つことは外科医にとって重要なことは言うまでもないが,内科医にとっても外科的治療の内容やその現況を知ることは,正しい治療方針を決定するうえで重要である。
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