Japanese
English
装置と方法
臨床応用のための二重管を用いたV-Vバイパス法ECLAの小犬での効果
Veno-venous extracorporeal lung assist with a double lumen catheter on small dogs as an analogy of human neonate
大津 哲郎
1
,
津野 恭司
1
,
斎藤 裕子
1
,
野上 俊光
1
,
江崎 公明
1
,
東 兼充
1
,
矢野 敏之
1
,
寺崎 秀則
1
,
森岡 亨
1
Tetsuro Otsu
1
,
Kyohji Tsuno
1
,
Yuko Saito
1
,
Toshimitsu Nogami
1
,
Kimiaki Esaki
1
,
Kanemitsu Higashi
1
,
Toshiyuki Yano
1
,
Hidenori Terasaki
1
,
Tohru Morioka
1
1熊本大学医学部麻酔科
1Department of Anesthesiology, Kumamoto University Medicai School
pp.883-886
発行日 1985年7月15日
Published Date 1985/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204707
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米国の新生児におけるECMO (Extracorporeal Mem—brane Oxygenation)の成績は,成人の場合に比べると格段に良い。しかし,新生児の場合,回路が小さく技術的に困難なため,まだ我が国では新生児ECMOの報告例がない。我々はECMOを新生児に適応する目的で,新しい二重管によるカテーテル法を考案した。小犬を用いて呼吸不全犬を作成し,この二重管を使用した結果,新生児の臨床に応用できることが証明できた。
今日,人工肺は酸素加よりもむしろ炭酸ガス排除の目的で用いられはじめており,ECMOのかわりにECCO2—R (Extracorporeal CO2 Removalと呼ぶ一派がある。しかし我々は,呼吸不全の症例によっては,やはり酸素加も必要と考えている。そこで,ECMOの代わりに,Extracorporeal Lung Assistの意味でECLAという語を使用し,将来のExtracorporeal Life Assistにしたいと考えている。
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