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特集 ペースメーカー最近の進歩
徐脈性不整脈に対する人工ペースメーカーの適応
Indications for Cardiac Pacing in Bradyarrhythmias
棚橋 尉行
1
,
中田 八洲郎
1
Yasuyuki Tanahashi
1
,
Yasuro Nakata
1
1順天堂大学循環器内科
1Dept. of Cardiology, Juntendo Univ.
pp.737-744
発行日 1983年7月15日
Published Date 1983/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204259
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今日徐脈性不整脈に対するベースメーカー治療は唯一確実な方法として広く臨床に用いられている。また近年の技術的な進歩によりペースメーカーは小型軽量化され、マルチプログラマブルなど多種機能が組入れられるようになり,電極にも種々の改良が加えられている。一方心臓電気生理学的検査法の発達も著しく,不整脈がより詳細に解析されるようになったこととあわせて,ペースメーカーの適応は拡大されるとともに,単に心室ペーシングのみならず個々の患者に対して最適なペーシングモードが選択されるようになってきている。更に植込み後のfollow upに際しても種々の新しい機構が利用され,その有用性が示されているのが現状である。ここではペースメーカーや心臓電気生理学的検査法の進歩と患者の経過観察結果などから,最近の徐脈性不整脈に対する適応について考えてみたい。
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