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今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
徐脈性不整脈
Bradyarrhythmia
杉本 健一
1
1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター中央検査部
キーワード:
非伝導性心房期外収縮
,
Wenckebach型房室ブロック
,
MobitzⅡ型房室ブロック
,
3度房室ブロック
,
ペースメーカ
Keyword:
非伝導性心房期外収縮
,
Wenckebach型房室ブロック
,
MobitzⅡ型房室ブロック
,
3度房室ブロック
,
ペースメーカ
pp.278-286
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200723
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Point
●規則的な徐脈の原因は,洞機能不全症候群(SSS)の洞性徐脈,生理的洞性徐脈,非伝導性心房期外収縮の2段脈,洞房ブロック,房室ブロックの5つのメカニズムだけである.常にこの5つの病態を鑑別しなければならない.
●Wenckebach型房室ブロックとMobitzⅡ型房室ブロックの鑑別は,非伝導性P波の前後のPQ間隔を比較して診断する.
●3度房室ブロックは,RR間隔が一定であることが特徴であり,RR間隔に変動があれば2度房室ブロックの可能性が高い.
●徐脈性不整脈に対するペースメーカ植え込みの適応は,徐脈による症状の有無がポイントになる.
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