特集 不整脈2—心室性不整脈,徐脈性不整脈
4.徐脈性不整脈①:鑑別,初期対応〜ペースメーカ植え込みまで—ペースメーカの適応は徐脈と症状の一致を見極めることが重要
寺澤 無量
1
,
西原 崇創
2
Muryo TERASAWA
1
,
Shuzo NISHIHARA
2
1東京医科大学 不整脈センター
2ゆみのハートクリニック
pp.817-830
発行日 2022年5月6日
Published Date 2022/5/6
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900972
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1932年に世界で初めて体外式ペースメーカ治療が行われ,1958年には世界で初めて完全植込み型ペースメーカ治療が行われた。1958年に治療を受けた患者は,その後,24回の本体交換を行っている。ペースメーカ治療は以後も進歩を続け,現在,唯一無二の治療法として確固たる地位を築いている。高齢化が進んでいる現在,植え込み件数は年々増加の一途をたどっている1)。
総合内科医も,ERや病棟,ICUでしばしば徐脈性不整脈に遭遇するため,診断や初期治療を含め,ある程度熟知しておく必要がある。またペースメーカについても,しばしば植込み患者を診察することもあり,知っておくべきことがある。そこで本稿では,症例をもとに徐脈性不整脈に対するペースメーカ治療を中心に解説する。
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