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血液ガスとくに動脈血ガス分析は,心肺疾患をはじめとする多くの疾患の診断に重要な検査項目の一つである。通常,その異常の判定は,標準値と照らし合せた上で病態も加味して行われる。この際著しい異常値を示す症例についてはさほど問題となることはないが,標準値に近い値をとる症例では異常か正常かについて判断を下しかねることも多い。
血液ガスとくにPaO2については,主として年齢に基づく標準式が多く示されている1〜11)。これら標準式のよりどころとなった被験者は,あるいは心肺疾患を有しない患者(hospital normals)であったり,あるいは医師などの医療従事者であったり様々であるが,いずれも家族歴についての明確な記載が成されていない。
Arterial blood gases and pH were compared, insupine position, between 203 healthy subjects (139 males and 64 females, age range 15-79 years) whose parents did not have chronic cardiopulmonary diseases and 59 healthy subjects (all males) with family history of COPD or silicosis in their parents.
In subjects without family history, PaO2 did not differ between males and females. The regression equations were : PaO2 (male) = 100.2-0.24×age (yrs)±SD 8.8 (mmHg) PaO2 (females) =100.8-0.21×age (yrs)±7.5 (mmHg).
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