呼と循ゼミナール
Exercise Induced Asthma—(その5)発生機序(2)
堀江 孝至
1
1日本大学医学部第1内科
pp.510
発行日 1983年5月15日
Published Date 1983/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204225
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EIAの発生に吸入気の温度,湿度が影響することが指摘されているが(Weinstein ら:J.Allergy clin.ImmunoL.57:250,1976, Bar-Orら:J.Allcrgy Clin.Immunol.60:163,1977, Chenら:Respiration 34:305,1977),この点に注目し種々の実験成績にもとづきheat-flux hypothesisを提唱したのはBostonのグループである。
Straussら(N.Engl.J.Med.297:743, 1977)は喘息患者を自転車エルゴメーターで運動させ,そのさい室内気および冷気吸入をきせた場合いずれも気道収縮が誘発されるが,その程度は冷気吸入時に著るしいことを報告した。しかし,単に安静時に冷気を吸入させても発作は誘発されないようであり,冷気吸入に加えて過換気状態(運動)が発作誘発に必要と考えられる。
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