特集 最近のトピックス1995 Clinical Dermatology 1995
I 最近話題の疾患
Food-dependent exercise-induced anaphylaxis
分山 英子
1
,
田中 洋一
1
Eiko WAKEYAMA
1
,
Yoichi TANAKA
1
1長崎大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nagasaki University School of Medicine
キーワード:
food-dependent exercise-induced anaphylaxis
,
小麦
,
ヒスタミン
,
運動
Keyword:
food-dependent exercise-induced anaphylaxis
,
小麦
,
ヒスタミン
,
運動
pp.22-25
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901507
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Food-dependent exercise-induced ana—phylaxis(FDEIA)はある特定の食物を食べた後に,運動を行うと全身の蕁麻疹,喘息発作,呼吸困難,意識消失などアナフィラキシー症状を生じる疾患であり,最近,本邦でも報告が増加している.われわれは最近,FDEIAと考えられる患者に原因食物の負荷,運動負荷,食物+運動負荷を行い,血漿ヒスタミン濃度の変化を検討した.食物負荷,運動負荷単独でも軽度の,食物+運動負荷では著明なヒスタミンの上昇がみられ,FDEIAは食物負荷と運動負荷の相加作用が一因である可能性が考えられた.本稿ではわれわれの報告に併せて,本邦で現在までに報告されている70例の統計とFDEIAに関する内外の文献を紹介し,FDEIAの発症機序を考察した.
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