呼と循ゼミナール
Exercise Induced Asthma (2)
堀江 孝至
1
1日本大学医学部第1内科
pp.133
発行日 1983年2月15日
Published Date 1983/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204171
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flow-volume(FV)曲線はMeadら(J. appl. physiol. 22:707,1967)のEPP concept,Prideら(J. appl. physiol. 1967)のwaterfall theoryが相ついで発表され,特に2〜3mmの細気道より末梢領域の早期病変(small airway disease)の検出に意義があることから急速に臨床に応用されるようになった。一般にFV曲線は空気呼吸時に記録するが,Heガス吸入後の曲線は空気呼吸時に比べ高肺気量位でflowが増し(densityの影響),低肺気量位では逆にflowが低下する(viscocityの影響)ことが知られ(schilderら:J. clin. Invest. 42:1705,1963),両曲線が交叉する肺気量(volume of isoflow,Visov)の増加がV50,V25等よりも敏感にsmall airway diseaseを検出すると報告されている(Hutcheonら:Am. Rev. Resp. Dis. 110:458,1974)。加えてHe吸入後と空気呼吸時のFV曲線から気道閉塞部位を推定しうることが知られ臨床研究において応用されている。
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