解説
digital angiography
板井 悠二
1
Yuji Itai
1
1東京大学医学部放射線科
1Dept. of Radiology, Univ. of Tokyo
pp.1211-1217
発行日 1982年12月15日
Published Date 1982/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204128
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血管を主体に扱う者にとって血管造影は欠かせぬ検査法であり,逆に血管造影は何より血管性病変に有効である。十分な動脈造影をするには直接の動脈穿刺が必要となる。現在多くはセルジンガー法が用いられているが,検査としての手技は複雑であり,危険性も無視できず,患者への侵襲も医療費も増大する。
経静脈的造影で動脈の情報を得られればこれに越したことはない。この方法はRobb & Steinbergを嚆矢として1939年来試みられているが,大動脈や一部大血管を除くと確たる成果をあげえなかった。
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