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各種の生体負荷試験から循環器系機能検査や,血圧調節機序の病態生理学的研究などを行う場合,一心拍毎の早い血圧応答を定量的に追跡記録することが要求される。この場合,非観血的(間接的)な方法で連続血圧測定結果を得ることが望ましいが,従来のcuff-sphygmo—manometerを基本とした数種の間接測定法(文献1)参照)では測定原理上,一回の血圧測定に時間を要し,満足な連続測定結果を得ることはできず,通常動脈内カテーテル法(直接法)の計測手段に頼る以外なかった。
一方,著者らは既に,従来の間接測定法とは異なる流体サーボ制御を用いた容積補償法による非観血的連続血圧計測法を提唱した2〜4)。手指を用い当該計測部位の動脈血管床容積を血管壁の無負荷状態(vascular unloaded state)に対応した一定値(サーボ目標値)になるように,圧迫用カフで外部から瞬時容積補償すると,その容積補償に必要な外圧(カフ圧)が常に血管内圧と平衡するという原理を利用して,非観血的に動脈血圧を連続計測できる。
A new monitoring instrument using the volume compensation method proposed by us, by which both beat-to-beat systolic and diastolic pressure and pressure waveform in the human finger can be measured noninvasively, has been designed. The principle of this measurement is based on the indirect unloading of the vascular wall:
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