今月の主題 循環器疾患の画像診断
方法
X線CTとDigital Subtraction Angiography
高宮 誠
1
1国立循環器病センター・放射線診療部
pp.1010-1016
発行日 1987年6月10日
Published Date 1987/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220985
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血管造影法が循環器疾患の画像診断に果たしてきた役割は大きいが,X線CT,超音波診断法,核医学,核磁気共鳴画像の開発で,その役割は変化し,診断領域によっては価値は減じている.脳や腹部の実質臓器の疾患の診断において最もこれが顕著であるが,脳血管障害においても,心臓血管障害においても,その影響は否めない.ところが,近年,Digital Subtraction Angiography(DSA)および低浸透圧造影剤,ハイフローカテーテルが開発され,血管造影法が革命的といえるほど低侵襲化し,高濃度分解能による診断能の向上とあいまって,血管造影は新たな適応を有するようになった.心臓大血管疾患の診断におけるCTとDSAの関係を述べてみたい.
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