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Bedside Teaching
解離性大動脈瘤のCT診断
Diagnosis of dissecting aortic aneurysm by computed tomography
増田 善昭
1
Yoshiaki Masuda
1
1千葉大学第3内科
13rd Dept. of Int., Med., Chiba Univ.
pp.1013-1019
発行日 1982年10月15日
Published Date 1982/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204093
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救急医療の発達,各種診断法の進歩につれ,解離性大動脈瘤は決して稀な疾患でないことが判明して来た。また,解離性大動脈瘤の中にも古典的な大動脈拡大や胸部の激痛を伴わないものや発症数日で解離腔の消失するものなど比較的軽症例が多数存在することが知られており,本症の診断,治療もしだいに変りつつある。一方,急性期の本症は救急療法を必要とし,そのため,安全で敏速な診断法が要求される。解離性大動脈瘤の非観血的診断法としては,超音波断層法,RI法,デジタルアンギオグラフィなど各種の方法があるが,ここでは最近とくにその臨床的有用性が強調されているX線CT法について,教室および千葉県救急医療センターで経験した例を中心に,文献的考察を加え,本症にたいするCT診断を述べることにする。
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