Japanese
English
装置と方法
コンピューターによる人工呼吸器の自動制御
A Computer Controlled Ventilator System:Development and Evaluation on Animals
山村 剛康
1
,
木村 智政
1
,
古川 幸道
1
Takeyasu Yamamura
1
,
Tomomasa Kimura
1
,
Kodo Furukawa
1
1北海道大学医学部麻酔学講座
1Department of Anesthesiology, Hokkaido University School of Medicine
pp.777-780
発行日 1982年8月15日
Published Date 1982/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204055
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
人工呼吸器の換気条件の設定を自動化しようという試みはこれまでにもいくつかなされ,炭酸ガス呼出量を基にした分時換気量(RMV)の自動制御など,人工呼吸器が持っている機能のある部分については,すでに自動制御が可能となっている1〜5)。しかしながら,呼吸不全のための呼吸管理の際には,RMVに加え,吸入気酸索濃度(FIO2),Positive end-expiratory Pressure(PEEP)などを含めて人工呼吸器に備わったほぼ全ての機能を制御する必要があるが,このような観点からの自動制御の試みはまだなされていないように思われる。
そこで,木研究では,人工呼吸器のほぼ全面的な自動制御を可能にするような装置の構成と,制御のための基本的なアルゴリズムを開発することを目的とした。このために,私共は,ミニコンピューターを用いて制御装置を試作し,動物でその動作,性能について検討した。
A ventilator system which was controlled by a minicomputer was developed. It was designed to control automatically not only tidal volume, respiratory rate, inspired oxygen concentration, but also positive end-expiratory pressure and end-inspiratory pause responding to the subject's demand.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.