扉
コンピューター夢想
寺尾 榮夫
1
1東邦大学脳神経外科
pp.5-6
発行日 1983年1月10日
Published Date 1983/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436201615
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IBM産業スパイ事件,コンピューター犯罪,超LSI工場火災,パソコンブーム……われわれの生活はコンピューター抜きでは考えられないようになってきた.1946年,弾道計算の必要から最初の電子計算器エニアックが作られてから僅か36年,この間の進歩の驚異的な速さのため,もしこのままコンピューターが発達し続けるならば近い将来には……と途方もない夢と多少の不安を抱かせる.
日頃,手持ちの乏しい神経学的診断知識よりも頼りにし勝ちなCTスキャン,今後次々と登場してくるdigital subtraction angiography, PETやNMR-CTなどの画像診断装置は形式理論に基く逐次演算を極めて高速かつ正確に行うコンピューターがあってはじめて実現できるものでことは述べるまでもない.
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