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近年,虚血性心疾患(以下IHDと記す)と運動負荷中のR波高変動との関係が注目されつつあり,R波高変動の機序について多くの報告が行われている。それらのうち,R波高と,心室腔内容積との関係1〜3),また,これと急性出血あるいは過量輸液による心室腔内容積の変化との関係についての報告4)などは注目されよう。
運動負荷試験によるIHD診断の精度,を高める意味から,従来より用いられているST偏位に加えて,R波高の変動に診断的意義を持たせる成績がある5〜8)。すなわち,正常例ではR波高が安静時に比して,負荷後減高するのに反して,IHDでは不変あるいは増高するという5,8)。この機序について,運動により正常心では心室腔内容積は安静時に比し,収縮期,拡張期共に減少するが,IHDでは不変もしくは増大し,その結果波高にも影響を与えるという,いわゆるBrody効果1)で説明している。
Change in R wave amplitude (sequential R wave amplitue percentaged changes) was meas-ured during and after multiple lead multistage treadmill exercise tests. 8 sedentary and 8 non-sedentary subjects were examined, and also 14 patients with coronary artery disease (CAD). All of normal subjects underwent maximal and patients with CAD subjective maximal treadmill testing.
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