呼と循ゼミナール
気道における非アドレナリン作動性抑制神経について(2)
相沢 久道
1
1九州大学医学部附属胸部疾患研究施設
pp.610
発行日 1982年6月15日
Published Date 1982/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204013
- 有料閲覧
- 文献概要
Burnstockの総説2,4)を中心として,第3の自律神経系であるNAISの各臓器への分布およびその生理学的役割について現在までの知見を中心に述べる。
表1に見られる如くNAISはほぼ全身に分布しており,ほとんどの臓器に対して弛緩性に働くが,表中*印をつけた臓器に対しては収縮性に働くことが知られている2)。また表中疑問符をつけた臓器は,BurnstockらがATPやその他のpurine nucleotidesに対する反応よりpurinergic nerveとして分類したもののNAISとしての直接的根拠に乏しいものである2,4)。
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.