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特集 呼吸機能の正常値と予測式
血液酸素解離曲線とP50
Oxyhemoglobin dissociation curve and P50
諏訪 邦夫
1
1東京大学医学部麻酔学教室
pp.521-522
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203995
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I.血液酸素解離曲線(ODC)の標準値
ODCは測定誤差により,また喫煙などによるCOHbの存在やヘモグロビンレベル,年齢・日常活動などに依存する赤血球糖代謝(2,3DPG量)などで個体差をまねくため,絶対的に正確な標準値はない。これらの中でSeveringhausの与えたもの(表1)1)は,数多くの報告から正しいと考えられるものをえらびだし,不足部分は実験を加えてPO2で1.9から700mmHgまで,SO2で1から99.95%に満遍なく分散するように定めており,ODCの標準として採用されることが多い。
ODCを憶えるだけのために筆者は表2のようなものをつくっている。上の曲線とはやや異なるが一応のあたりをつける意味では便利である。
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