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特集 呼吸機能の正常値と予測式
肺活量,努力性肺活量,%肺活量
VC, FVC, %VC
末次 勧
1
1名古屋保健衛生大学内科
pp.463-464
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203974
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I.Vital CapacityとForced Vital Capacity
Vital Capacity(VC)とは,最大呼気位(=残気量位)と最大吸気位(=全肺気量位)における肺気量の差である。したがって,このVCを測定するには,(1)最大吸気をさせたところから残気量位に達するまでの最大呼気量を測定する,(2)最大呼気をさせた後に全肺気量位に達するまでの最大吸気量を測定する,(3)安静呼気位(=呼吸基準位)から全肺気量位までの最大吸気量と安静呼気位から残気最位までの予備呼気量を別々に測定して合計する,などの方法があるが,確実に残気量位と全肺気量位に達するようにすればいずれの方法でもよい。ただし,呼出(特に全肺気量位からの)に際しては時間をかけてゆっくり行う必要がある。肺に気腫性変化がある場合には,速く呼出するとair trappingが起きるため,残気量位まで呼出できなくなるからである。
Forced Vital Capacity(FVC)は,全肺気量位から最大限の努力の下に速く呼出して求める肺活量である。
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