Japanese
English
解説
過敏性肺臓炎の発生機序
Pathogenesis of Hypersensitivity Pneumonitis
吉澤 靖之
1
,
大玉 信一
1
,
田中 元一
1
Yasuyuki Yoshizawa
1
,
Shinichi Ohtama
1
,
Motoichi Tanaka
1
1東京逓信病院呼吸器科
1Tokyo Teishin Hospital
pp.1279-1286
発行日 1981年12月15日
Published Date 1981/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203889
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過敏性肺臓炎(本疾患)あるいは外因性アレルギー性胞隔炎とは,一定の大きさの外因性物質を大量にあるいは長期間吸入することにより,免疫学的機序を介して,主として肺の間質に肉芽腫性病変をきたし,一部肺胞内にも変化をきたす一連の疾患である1)。
本疾患でも原因抗原の明らかな例と未だ不明の例とがあるが,漸次新しい原因抗原の同定がなされている。一連の過敏性肺臓炎は,原因抗原の相違にもかかわらず臨床症状や病理組織像に同一性がみられ,発生機序にも共通性が推測される。本疾患の発生機序の詳細についてはすぐれた論文がみられる2,3)。本稿では,特に広範囲に研究されている鳩飼病および農夫肺を中心にして,臨床例ならびに動物実験における発症機序に関する知見をまとみてみたい。
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