Japanese
English
Bedside Teaching
在宅酸素療法
Oxygen Administration in the Home
荒井 達夫
1
,
岡崎 宣夫
1
,
檀原 高
1
,
吉良 枝郎
1
Tatsuo Arai
1
,
Nobuo Okazaki
1
,
Takashi Danbara
1
,
Shiro Kira
1
1自治医科大学呼吸器内科
1Division of Respiratory Disease, Department of Internal Medicine, Jichi Medical School
pp.857-862
発行日 1981年8月15日
Published Date 1981/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203823
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長期持続性の低酸素血症のたあ酸素投与が必要とされ社会復帰はもちろん自宅での療養も困難となり入院生活の継続を余儀なくされる慢性呼吸不全症例がまれならずある1〜3)。このような症例に自宅で酸素療法を行うことにより退院を可能とし家族と生活を共にする,ときには職場復帰を果しうる可能性をも開く在宅酸素療法。oxygen administration in the home,domiciliary oxygen therapyが近年注目されている3〜6)。呼吸不全の急性増悪に対する呼吸管理を始めとする治療手技の進歩の目覚しさにくらべ在宅酸素療法を中心とするこれら症例に対する治療・管理は医療面および社会的な側面からの制約もあって立ち遅れた状態にある7)。
本稿では著者らの自験例を通じて在宅酸素療法の現状を述べるとともに解決されるべき問題点を指摘し今後の展望を述べる。
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