今月の主題 呼吸不全とその管理
呼吸不全のリハビリテーション
在宅酸素療法
石原 照夫
1
,
荒井 達夫
2
1自治医科大学・呼吸器内科
2KDD保健センター・診療所
pp.662-663
発行日 1987年4月10日
Published Date 1987/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220905
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在宅酸素療法(HOT:Home Oxygen Thera-py)は,1985年3月に社会保険の適用が開始されてから,急速に普及しつつある.厚生省特定疾患「呼吸不全」調査研究班(長野準班長)の全国調査によれば,月別のHOT新規開始症例数は,1985年7月以降毎月100〜150例前後に及び,保険適用後約1年間でHOT実施症例数は全国で約2,000例に達した1).症例数からみても,わが国は仏,米,英に次ぐHOT実施国ということになる.これは,わが国における対象症例数の潜在的な多さと,第一線医師の関心の高さを反映したものといえよう.
本稿では,このような背景を踏まえ,HOT実施に際しての現時点での問題点に焦点をあてて述べたい.
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