Japanese
English
Bedside Teaching
非対称性中隔肥厚(ASH)と冠動脈疾患(CAD)の合併例の検討
Asymmetric septal hypertrophy and associated coronary artery disease
秋山 英明
1
,
山崎 元
1
,
中村 芳郎
1
Hideaki Akiyama
1
,
Hajime Yamazaki
1
,
Yoshiro Nakamura
1
1慶応義塾大学呼吸循環内科
1Department of Internal Medicine, Keio University
pp.623-629
発行日 1981年6月15日
Published Date 1981/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203789
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心エコー図法の普及により,肥大型心筋症が容易に発見されるようになり,心電図所見から虚血性心疾患と診断されていた例の中に肥大型心筋症が含まれていたことが知られた。両者の鑑別には心エコー図が有用であるが,非対称性中隔肥厚(ASH)を認めた症例に狭心症様の訴えがあった場合に,冠動脈疾患を合併しているか否かを心エコー図で判定することは困難である。しかし,ASH例において冠動脈疾患の合併の有無を診断することは,治療および予後を検討する上できわめて重要な意味をもつ。
以下,症例を示して,ASHに伴う冠動脈疾患の診断について考えてみたい。
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