Japanese
English
症例報告
Ashy dermatosisの1例
A case of ashy dermatosis
青木 重威
1
,
羽尾 貴子
1
,
鎌田 英明
1
Shigetaka AOKI
1
,
Takako HAO
1
,
Hideaki KAMATA
1
1社会保険横浜中央病院皮膚科
1Department of Dermatology,Social Insurance Yokohama Central Hospital
キーワード:
ashy dermatosis
,
色素性扁平苔癬
,
自然消褪
Keyword:
ashy dermatosis
,
色素性扁平苔癬
,
自然消褪
pp.497-499
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100183
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要約
8歳,男児.初診の約2年前から四肢を主体に色素斑が出現していた.徐々に数が増加したため当科を受診した.薬剤の内服を含め誘因はない.四肢を主体に小豆大から爪甲大の不整形で平坦な灰青色の色素斑を認め,病理組織所見では基底層にメラニン色素の増強と,その一部に液状変性を呈し,表皮内に多数のリンパ球が浸潤していた.真皮上層では小円形細胞を主体とする稠密な細胞浸潤を認めた.臨床所見と組織像よりashy dermatosisと診断した.特に治療は行わずに経過観察していたところ,初診より約4年後に一部を残して自然消褪した.色素性扁平苔癬との鑑別に苦慮した.
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