Japanese
English
Bedside Teaching
心室中隔穿孔の診断と治療
Diagnosis and therapy of postinfarction ventricular septal rupture
小松 寿
1
,
小山 信弥
1
,
長瀬 英義
1
,
海老根 東雄
1
,
亀谷 寿彦
1
,
上嶋 権兵衛
2
Hisashi Komatsu
1
,
Nobuya Koyama
1
,
Hideyoshi Nagase
1
,
Kunio Ebine
1
,
Toshihiko Kamegai
1
,
Gonbei Kamishima
2
1東邦大学第1外科
2東邦大学第2内科
11st Dept. of Surgery, Toho Univ. Sch. of Med.
22nd Dept. of Internal Medicine, Toho Univ. Sch. of Med.
pp.1379-1385
発行日 1980年12月15日
Published Date 1980/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203683
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心室中隔穿孔は心筋梗塞患者の1.3〜5.4%に発生するといわれ,その頻度としては他の主要な合併症としての心原性ショック,あるいは重症不整脈のごとく高率ではないが,原因疾患による限局性心収縮力消失に起因する心機能障害と,突然大量の心室間短絡による両心負荷により重篤な心不全を招来し,内科的治療のみによる1カ月生存は10〜20%3〜5)と,その予後はきわめて悪いものである。近年本邦においても高齢化社会に伴い虚血性心疾患が激増してきており,本合併症に遭遇する機会も多くなってくることと思われるので,最近私達が経験した症例を中心にその診断と治療手順についての解説を試みてみる。
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