Japanese
English
綜説
先天性心疾患(I)—心室中隔欠損症
Congenital Heart Disease (I):Ventricular Septal Defect.
服部 淳
1
,
岩淵 汲
2,3
,
高橋 敬亮
2,3
,
猪俣 和仁
2,3
,
近藤 瑞香
2,3
,
大沢 幹夫
2,3
,
渋谷 実
2,3
,
金井 美津
2,3
,
高尾 篤良
2,3
Jun Hattori
1
,
Kumi Iwabuchi
2,3
1東京女子医大
2東京女子医大外科
3心臓血圧研究所
1Tokyo Women's Medical College
2Dept. of Surg. Institute Tokyo Women's Medical College.
3Dept. of Heart Institute Tokyo Women's Medical College.
pp.156-168
発行日 1960年3月15日
Published Date 1960/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200866
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I.緒言
先天性心疾患に対する診断並びに外科治療は最近目覚しい発展を遂げつつあり,数年前とその趣きを一新する段階に至つた。殊に,人工心肺装置,任意心搏停止法の応用により開心術の進歩は著しく,症例を重ねるに従つて診断も極めて適確となるに至つている。
本症は1879年Rogerによつて始めて報告され,Maladie de Rogerとして比較的予後良好な先天性心畸型として知られたが,その後Forrsmann,及びCournandにより確立された心臓カテーテル法の進歩と共に本症は必しも予後良好とはいえず,屡々肺高血圧を伴う重篤な疾患であることが知られる様になつた。
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