Japanese
English
解説
A-C bypass手術後の血管の変化
Progression of coronary artery disease and pathhologic changes in saphenous vein grafts after aortocoronary bypass surgery
岡田 昌義
1
,
麻出 栄
2
Masayoshi Okada
1
,
Sakae Asada
2
1神戸大学第2外科
2高砂市民病院
1Kobe University School of Medicine, 2nd Department of Surgery
2Takasago City Hospital
pp.237-244
発行日 1980年3月15日
Published Date 1980/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203529
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虚血性心疾患に対する外科的療法として,1967年Favaloroによって開発されたA-C bypass手術は,非常な勢いで世界中に普及し,米国では現在までの12年間に約30万例(1977年の1年間には推定73,000例,1978年には84,000例)も実施され,内科的療法よりもすぐれた成績を示すという報告が多い1〜6)。
ところが一方,遠隔時の詳細なfollow upが進むにつれて,bypass graftに用いたsaphenous vein graft(SVG)や元の冠動脈自体に病変が発生し,あるいは進行して,そのために再手術が余儀なくされたという報告も追々と増加してきたのである7,8)。著者らは,A-C bypass手術後に生じるSVGおよび本来の冠動脈の病変について,現在までに報告された文献を参考として具体的に解説し,ご参考に供したいと思う。
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