今月の主題 脳血管障害のトピックス
特殊な治療
Bypass手術法
相羽 正
1
,
関 要次郎
1
Tadashi Aiba
1
,
Yojiro Seki
1
1虎の門病院・脳神経外科
pp.1964-1965
発行日 1984年11月10日
Published Date 1984/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219303
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頭蓋内外bypass手術法は,虚血性脳血管障害に対する再発予防を主目的として,現在脳神経外科領域で広く行われている手術法の一つである.この手術法には,どの動脈をdonor arteryとし,どの動脈をrecipient arteryとして選ぶかによっていくつかの方法が考案されている.その中で現在最も広く行われている手術法は,STA-MCAanastomosis(superficial temporal artery-middle cerebral artery anastomosis=浅側頭動脈-中大脳動脈〔皮質枝〕吻合術)である.そこでまずSTA-MCA anastomosisの手術適応を述べ,次いで他の頭蓋内外bypass手術法の紹介ならびにbypass手術の問題点につき言及して行きたい.
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