特集 全身性強皮症―皮膚だけではなく全身性の自己免疫疾患
[Chapter 1] 早期診断への取り組み
A-Cube®の意義
吉崎 歩
1
,
佐藤 伸一
2
1東京大学大学院医学系研究科 臨床カンナビノイド医学
2東京大学大学院医学系研究科 皮膚科学
キーワード:
全身性強皮症(SSc)
,
自己抗原
,
A-Cube®
,
網羅的自己抗体測定
Keyword:
全身性強皮症(SSc)
,
自己抗原
,
A-Cube®
,
網羅的自己抗体測定
pp.21-25
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_21
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★★★全身性強皮症(SSc)に対する治療法開発は精力的に行われており,近年,新たな治療法が登場している.このことは,SScに対する早期診断と早期治療介入の必要性が高まったことを意味する.
★★★SScは自己抗体の出現を特徴の一つとし,他の自己免疫疾患と同様に,症状が明らかになる前より自己抗体が陽性となるため,SScに特異的,あるいは関連する自己抗体を捉えることは早期診断において重要である.また,検出される自己抗体の種類は,SScの合併症や予後とも相関する.
★★★最近開発された,網羅的自己抗体検出法を用いた新たな自己抗体測定法であるA-Cube®は複数のSSc関連自己抗体を一度に簡便に測定することができ,SSc診療に大きく貢献すると考えられる.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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