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amyloidosisは全身の諸臓器,組織にamyloidの沈着する疾患でその原因は現在なお全く不明である。amyloi—dosisは原発性,続発性,遺伝性(家族性)など数型に分類され1),また家族性amyloidosisも臨床所見,組織所見,遺伝形式,発現する人種などにより更に数種のsubtypeに分類される2)。本邦の家族性amyloidosisとしては,長野県3)および熊本県荒尾市4,5,6)の2大focusが知られており,前者では少くとも23家系189名,後者では6家系68名の罹患が認められている。ともにポルトガルのAndrade型7)に一致し,多発ニューロパチー,自律神経障害を主徴とし,familiar amyloid polyneuropathy (以下FAPと略す)と呼ばれている。
原発性amyloidosisにおける心障害についてはよく知られているが8),FAPの循環機能に関しては自律神経障害にもとづく起立性低血圧が重視されてはいるものの心障害に関する系統的研究は少く,その詳細に関しては不明な部分が少なくない。今回我々は荒尾市のFAP患者の心障害につき検索する事ができたのでその結果を報告する。
Echocardiographic (UCG) and electrocardio-graphic (ECG) examinations were performed in the 10 patients with familial amyloid polyneuro-pathy (FAP) in Arao, Kumamoto Prefecture. One patients was also examined by His-bundle ECG.
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