Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
心筋の不応期は一般には心筋条片を使用し微小電極法にて求められる。In suteの心臓においてはこれらの方法は技術的に困難である。拍動心での興奮伝導の不応期測定は1951年Krayer1)が犬において電極を心筋に直接装着し心房を人工的に刺激した事に始まる。しかし人での房室伝導系の不応期測定にはなお時間を要した。1969年Scherlag2)らがHis束電位の記録法を発表して以来急速に人での伝導系の研究が進んだ3)。1970年Wit4)らはHis束心電図法とExtra-Stimulus法を併用し人での伝導系各部の不応期を求めた。1973年にはDenes5)らにより更に検討が加えられている。中でも房室結節は不応期の面からも興奮伝導の面からも最も重要な位置をしめている。そこで我々は自作の刺激装置を使用し主として房室結節の不応期に基本調律,アトロピンの及ぼす影響,また不応期と房室伝導の関係について検討し,更に房室結節でのGap現象6〜8), Dualpathways9,10)の存在をも証明しえたので若干の文献的考察を加え報告する。
By atrial pacing with extrastimulus method and recording of His-bundle electrogram, we studied some electrophysiological characteristics of the AV node. The 15 subjects were examined. Both ERPAVN (effective refractory period of the AV node) and FRPAVN (functional refractory period of the AV node) were influenced by changing of Basic Cycle Length (BCL). As BCL was shortened, ERPAVN was prolonged and FRPAVN was shortened.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.