特集 神経疾患の現在とこれから
診療の最前線
家族性アミロイドポリニューロパチー
植田 光晴
1
1熊本大学附属病院脳神経内科
キーワード:
アミロイドーシス
,
トランスサイレチン
,
核酸医薬
,
tafamidis
Keyword:
アミロイドーシス
,
トランスサイレチン
,
核酸医薬
,
tafamidis
pp.1263-1266
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_1263
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Summary
▪家族性アミロイドニューロパチーは,トランスサイレチン(TTR)の変異による遺伝性の全身性アミロイドーシスである.
▪末梢神経障害,自律神経障害,心不全の鑑別として重要な疾患である.
▪本疾患に対する治療法として,肝移植療法とTTR四量体安定化薬(tafamidis meglumine)が用いられている.
▪核酸医薬によるTTR gene silencing療法が海外では承認されており,本邦でも近い将来,承認されることが期待されている.
▪本疾患の早期診断,早期治療がますます重要となっている.
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