講座
Hyperviscosity syndrome
吉永 馨
1
,
小野寺 清寿
1
Kaoru Yoshinaga
1
,
Kiyotoshi Onodera
1
1東北大学医学部第2内科
12nd Dept. of Int. Med., Tohoku Univ. School of Med.
pp.1059-1063
発行日 1978年11月15日
Published Date 1978/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203269
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1944年,Waldenstrom1)は, rnacroglobulinemiaの3症例について,特異な循環障害を観察し,それが血清粘度の上昇によることを示唆した。その後同様の観察が和次ぎ,1965年,Faheyら2)はこれをhyperviscositysyndromeと呼んだ。
その後IgG型骨髄腫やIgA型骨髄腫の症例においてもmacroglobulinemiaと同様の循環障害が生じることがあり3),同じく血清蛋白の異常増加によることが明らかにされた。さらに最近では,慢性関節リウマチスやSjogren症候群においてもhyperviscosity syndromeが生じうると言われている4)。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.