Japanese
English
特集 カテコールアミンと心臓
心臓交感神経機能評価の指標としての血漿カテコールアミン濃度について
Plasma catecholamine concentration as an index for evaluatlng cardlac sympathetic nerve activity
三浦 幸雄
1
,
富岡 洋
1
,
安達 真樹
1
,
木村 忍
1
,
吉永 馨
1
,
羽根田 隆
2
Yukio Miura
1
,
Hiroshi Tomioka
1
,
Maki Adachi
1
,
Sinobu Kimura
1
,
Kaoru Yoshinaga
1
,
Takashi Haneda
2
1東北大学医学部第2内科
2東北大学医学部第1内科
12nd Dept. of Intern. Med., Tohoku Univ.
21st Dept. of Intern. Med., Tohoku Univ.
pp.1111-1117
発行日 1980年10月15日
Published Date 1980/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203646
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臨床研究の分野でカテコールアミン(CA)は,褐色細胞腫や神経芽細胞腫などの診断と治療に直結した検索対象であるが,さらに交感神経機能の生化学的指標として,あるいはその薬理学的性状や生理学的意義の解明を目的として,きわめて広範な観点から研究されてきた。これらのうち,臨床例を対象として生体内CAを検索する場合,試料とされるものは,尿,血液,髄液ならびにごく限られた生体組織などである。その方法論は多岐にわたるが,最も汎用されているものは尿や血液中のCA濃度を測定する方法である。とくに,近年,血中CA濃度の高感度測定法が実用化され,各種の臨床研究に広く応用されつつある。本論では,血漿CA濃度について,これを交感神経機能の指標とする際に考慮されるべき基本的な問題点についてふれ,ついで心機能と血漿CA濃度に関連したいくつかの知見について,筆者らの成績を紹介したい。
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