Japanese
English
特集 急性呼吸不全
小児科領域における急性呼吸不全
Acute respiratory failure in infancy and childhood
小田 禎一
1
Teiichi Oda
1
1福岡大学医学部小児科
1Dept. of Padiatrics, School of Med., Fukuoka Univ.
pp.583-590
発行日 1977年7月15日
Published Date 1977/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203069
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
小児期における急性呼吸不全の原因としては,成人と同様,肺炎,気管支喘息,心不全,気胸,気道異物肺出血,その他多くのものがあり,ただ肺気腫が稀であるだけである。しかし,小児期にもっとも特徴的な呼吸不全は,新生児の特発性呼吸窮迫症候群(idiopathic respiratory distress syndrome, IRDSまたはRDS),別名肺硝子膜症(hyaline membrane disease, HMD)であろう。本症は出生直後の新生児だけが罹るものであり,周生期の呼吸生理の特殊性が結集した感があり,成人の呼吸不全の考え方にもある意味で参考になるであろう。
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.