Japanese
English
Bedside Teaching
新生児の呼吸窮迫症候群に対するサーファクタント補給療法
Surfactant Supplement Therapy for Neonatal Respiratory Distress Syndrome
小林 勉
1
,
村上 誠一
1
,
春木 伸一
2
,
小田 禎一
3
Tsutomu Kobayashi
1
,
Seiitsu Murakami
1
,
Shinichi Haruki
2
,
Teiichi Oda
3
1金沢大学医学部麻酔科
2福井県立病院小児科
3福岡大学医学部小児科
1Department of Anesthesiology, School of Medicine, Kanazawa University
2Department of Pediatrics, Fukui Prefectural Hospital
3Department of Pediatrics, School of Medicine, Fukuoka University
pp.589-594
発行日 1982年6月15日
Published Date 1982/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204010
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新生児の呼吸窮迫症候群(RDS)に対する治療は,従来より酸素療法,呼吸管理,アシドーシスの補正などが行われている。しかし,RDSの死亡率は20〜95%と高く1),また救命しえてもbronchopulmonary dysplasiaなどの慢性障害を残すことがあり,従来の治療法は必ずしも満足できるものでない。
本症の呼吸不全は主として肺サーファクタントの欠乏に起因していることから1),外部よりサーファクタントを補給する積極的治療法が近年試みはじめられている。本稿では,サーファクタント補給療法を行った重症RDSの自験例について述べるとともに,若干の解説をつけ加える。
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