Japanese
English
Bedside Teaching
いわゆるポックリ病について
Sudden cardiac death in young adult ; so called "Pokkuri" disease
砂田 輝武
1
,
妹尾 嘉昌
1
,
大石 健三
1
Terutake Sunada
1
,
Yoshimasa Senoo
1
,
Kenzo Ohishi
1
1岡山大学医学部第2外科
12nd Department of Surgery, Okayama University, School of Medicine
pp.229-234
発行日 1977年3月15日
Published Date 1977/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203025
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突然死sudden unexpected (unexplained) deathという表現は,少なくとも24時間以内には死を全く考えさせなかったものが数分以内あるいは瞬間的に(instantaneously)死亡した場合に用いられており,その多くは乳児早期(2歳以下,とくに生後2〜6月,sudden infant death syndrome)と,青壮年期・男子(sudden manhood death syndrome)にみられる。後者は若年者心筋硬塞など種々の疾患が含まれているようであるが,多くは1)体格頑健で屈強な,2)何ら愁訴をもたない,3)20〜30歳代の男子が,4)誘因と思われるものなく,しばしば深夜睡眠中に,うなり声を発して,急激な経過で死亡し,5)剖検において死亡原因まして急性死亡の原因を全く把握できないという5つの特徴をもつものであり,これを本邦ではポックリ病と称している1)。また監察医の立場からも性別・年齢分布・剖検所見などから急性心臓死のうちの特異なものとされており2),判定基準の明確に統一されている急性心臓死例217のうち38例をしめていた3)。
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