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カテコラミンに対する研究は1950年代にvon Eulerら1)により測定法が確立されて以来,急速に進み多数の研究が行なわれてきた。
特に心血管系に関する研究は多く,急性心筋硬塞2〜5)あるいはショック6〜8)時にカテコラミン分泌は著明に増加すること,また,慢性うっ血性心不全においてもNYHAの重症度分類に比例して増加することがすでに明らかにされ9〜11),その分泌増加は交感神経系の異常緊張充進によるとされている。うっ血性心不全と慢性肺疾患は基礎疾患および病態生理において相違することは明らかであるが,末梢組織の循環不全において共通する面を持っている。この様な観点から,慢性肺疾患とカテコラミン分泌に関する成績は興味を持たれるがその報告は少なく,特に,呼吸困難の程度ならびに血液ガスとの関係に言及したものはない。著者はこの点につき若干の成績を得たのでここに報告する。
A considerable amount of research has been reported in the literature on the catecholamine secretion in cardiac disorders and there is evidence that secretion of catecholamines increases during acute myocardial infarction and in congestive heart failure. However, reports concerning the catecholamine secretion in chronic pulmonary diseases as yet are few.
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