特集 ターミナルケア—地域での取り組みを中心に
いきいきポックリ在宅死—Mさんの最後の“お友達”として
大熊 正喜
1
1柴田病院
pp.1184-1192
発行日 1988年12月1日
Published Date 1988/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922151
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編集室から
執筆者の大熊さんの勤めている病院は,“生きがい療法”で有名なあの柴田病院.日本の癌患者グループがモンブランの登頂に成功したというニュースをご記憶の方も少なくないと思う.ある席で大熊さんにお目にかかり名刺を頂戴したのだが,そこにはっきりと「老人専門病院」と書かれていたのにはちょっとびっくりした.決してよいイメージではとられないだろうになぜわざわざ,といぶかったのだ.ゆっくり話す時間もなかったので,しばらくその疑問は宙に浮いたままだった.
そうこうしているうちに,生活リハビリ研究所の三好春樹さん(弊社発行『老人の生活ケア』「老人の生活リハビリ』の著者)がこんなことを言っているのを耳にした.「大熊さんのやっているターミナルケアはスゴイよ.ケアした人の写真を最期まで撮っておいて,それをアルバムにしたのを葬式の日に参会者が回覧したり……ともかくユニークというか,発想がいいんだよね」
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