Japanese
English
Bedside Teaching
気管支Mucoid Impaction
Mucoid Impaction of the Bronchi
大崎 饒
1
,
阿部 庄作
1
,
中田 久夫
1
Yutaka Osaki
1
,
Shosaku Abe
1
,
Hisao Nakata
1
1北海道大学医学部第1内科
11st Dept. of Int. Med. Hokkaido Univ. School of Med.
pp.971-977
発行日 1976年11月15日
Published Date 1976/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202977
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気管支内腔に濃縮,濃厚化した粘液物質が充満し特異な病像を呈する臨床像を1951年Shaw1)が報告し,これを"Mucoid Impaction*** of the Bronchi"と命名した。この最初の10症例の報告では基礎疾患として気管支喘息,あるいは慢性閉塞性気管支炎(Chronic Obstructive Bronchitis)があり,その後の報告例2)でもこれ等疾患に合併する頻度が多いが,その他,Mucoviscidosis3),Allergic Aspergillosis4)に伴う場合がある。レントゲン像として特徽的な所見を呈することが多いが,時として臨床症状,X線所見が気管支癌,肺膿瘍,あるいは肺結核と類似することがある。治療法,予後がこれら疾患と異るためMucoid Impaction of Bronchiを鑑別することが重要である。アレルギー性気管支—肺アスペルギローシスに伴ったMucoid Impactionの典型例を提示し,この病態の概説を試みたい。
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