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講座
持続陽圧呼吸—理論と実際
Positive End-Expiratory Pressure
池田 和之
1
Kazuyuki Ikeda
1
1東京大学医学部付属病院中央手術部
1Surgical Center, University of Tokyo Hospital
pp.813-822
発行日 1973年9月15日
Published Date 1973/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202529
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持続陽圧呼吸はcontinuous positive pressure brea—thing (ventilation)の訳名であり,CPPB (CPPV)と略称される。これは気管内圧を常に陽圧に維持させる呼吸法であり,急性呼吸不全における重篤なhypoxemiaを改善する手段として最近特に注目されている。
患者が自発呼吸を行なっていて,しかも気道内圧が陽圧に保たれる場合はCPPBであり,無呼吸の患者が人工呼吸器によって呼吸をコントロールされ,しかも呼気終末部において陽圧が保たれる場合はCPPVである。後者に関してはこれをmechanical ventilation with positive end-expiratory pressure (MV with PEEP)と呼ぼうとする提案があることは後で述べる。
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