特集 Airway dynamics
迷走神経系とairway mechanics
福原 武彦
1
,
小林 庄一
1東京慈恵会医科大学第2薬理学教室
pp.43-54
発行日 1976年1月15日
Published Date 1976/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202855
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生体で生理的あるいは病理学的変化がおこって呼吸系および循環系の機能状態にも変化がおよぶ場合,気道径の変化にはきわめて多数の因子とそれらの相互作用が関与している8)9)11)。
すなわち,肺気量変化に由来する機械的影響,Pco2,Po2の気道平滑筋に対する局所性あるいは直接作用,肺伸展反射および肺収縮による反射,圧受容器およびその他の末端受容器からの反射効果,循環状態変化による二次的影響,副腎髄質からのカテコールアミン遊離,末梢化学受容器および中枢神経系を介するPco2,Po2の作用の諸要因が関与している。また,実験条件,対照となる状態,動物種差も当然,気道内径変化に影響を与える。
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