Japanese
English
特集 Large airwayとSmall airway
病態生理からみたLarge airwayとSmall airway
Studies on pathophysiology of large airway and small airway by means of an analysis using simulation technique
神辺 真之
1
,
平本 雄彦
1
,
西田 修実
1
Masayuki Kambe
1
,
Takehiko Hiramoto
1
,
Osami Nishida
1
1広島大学医学部第2内科
1Department of Internal Medicine, Hiroshima University School of Medicine
pp.565-571
発行日 1976年7月15日
Published Date 1976/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202918
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気道は呼吸時に酸素および炭酸ガスの通路であり,まさにMatthys1)の言うように,"生命管"(live line)である。一日に約1万lにもおよぶ空気が出入りする気道は最も外界からの影響を受けやすい場所であり,塵埃や大気汚染物によって諸種の障害をうける2)。たとえば,慢性閉塞性肺疾患(COLD)に含まれる慢性気管支炎,気管支喘息およびびまん性汎細気管支炎は気管支に主病変をもち,慢性肺気腫も細気管支領域の障害が大きいといわれている3)。
しかし,細気管支領域の障害を早期に発見することは末梢気道の特性のために困難である。そこで最近,とくに細気管支領域(silent zone)の障害を早期に発見する方法が総力をあげて研究されている。
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