気管支および肺胞の相互依存性

　気管支の力学を論ずる場合，気管支壁自体の特質のみならず，その周囲の肺実質によって影響を受けることを当然考慮しなければならないが，それではどのように影響を受けるかということになるときわめて未知の分野となっている。この疑問をはじめて理論により提示したのはMead, Takishima　＆　Leith^1）である。そこで実際の肺においてどのように影響を受けるかという実験成績が必要となる。いいかえれば，どのような実験モデルを作製したらよいかの問題となる。